科目名

無機化学1                [ back ]

対象

分子科学課程・2年次生

時間

前期・水曜・2限

教室

A5棟・1階・103講義室

単位数

2単位

担当 松坂(A13棟・4階・406室)

オフィス
アワー

随時 (→ 対応可能な時間帯はこちらを参照

授業の目的・
到達目標

化学結合の生成、陰イオンの化学、酸と塩基など、無機化学(元素の化学)の基本概念を理解すること
特に軌道の重なりの観点で化学結合をとらえ、分子の有する構造・性質と分子を構成する電子の状態とが
密接不可分の関係にあることを認識すること

授業内容

無機化学は約 100 種の元素の組み合わせからなる多様な物質の構造と性質をとりあつかう学問です。講義では、

  「様々な分子の構造や性質に関してこれまでに観測されてきた実験事実が
   それらの分子中の電子の状態 (エネルギー、空間的な分布の仕方) と
   関連づけてどのように理解できるのか」

を基本視点とします。第1、第2周期の元素を中心に、s および p 軌道の電子が分子の構造や反応性を理解するうえで重要な役割を演じている典型元素の化合物を実例にあげて進めていきます。

授業はテキストの1章、2章、5章を中心とし、これに10章以降の各論部分を適宜織り交ぜて実施します。
また、授業内容の理解を深める目的で、レポート課題を課します。

テキスト

ハウスクロフト「無機化学(上・下)」(東京化学同人)

参考書

ウィンター 「フレッシュマンのための化学結合論」 (化学同人)
三吉克彦 「はじめて学ぶ大学の無機化学」 (化学同人)
増田・長嶋共編 「ベーシックマスター無機化学」 (オーム社)
シュライバー・アトキンス「無機化学(上・下)」(東京化学同人)
中沢浩 「無機化学演習 〜大学院入試問題を中心に〜」 (東京化学同人)
ボルハルト・ショアー 「現代有機化学() (化学同人)

成績評価

授業目的(到達目標)の達成度を、中間試験、期末試験 および 課題レポートの内容/提出状況により評価します。単位を修得するためには、授業内容に即した基礎的問題を解くことができることが必要です。

備考

本科目は、受講生が化学1および化学2をすでに履修していることを前提に実施します。

・実施スケジュール 

実施日

       予定される内容 *

配布資料など

第1回

4/11

 分子科学課程履修オリエンテーション
 
「無機化学1」 科目概要

レポート課題1

第2回

4/18

 水素型原子の構造

レポート課題2
講義資料

第3回

4/25

 水素型原子の構造

レポート課題3

第4回

5/04(金)

 水素型原子の構造
 【
補講】 金曜3限・A5棟1階103室

レポート課題4

第5回

5/09

 多電子原子

レポート課題5

第6回

5/11(金)

 授業進度調整
 
【補講 金曜3限・A5棟1階103室

 

第7回

5/16

 多電子原子

レポート課題6

第8回

5/23

 原子パラメーター

第9回

5/30

 中間試験実施要領問題結果

レポート課題7

第10回

6/06

 等核二原子分子(H2

レポート課題8

第11回

6/08(金)

 授業進度調整
 
【補講 金曜3限・A5棟1階103室

第12回

6/13

 等核二原子分子(H2

レポート課題9

第13回

6/15(金)

 等核二原子分子(O2
 
【補講 金曜3限・A5棟1階103室

レポート課題10

14

6/20

 等核二原子分子(N2 Open Questions
(講義ノート参照)

第15回

6/22(金)

 授業進度調整
 【補講】 金曜3限・A5棟1階103室

レポート課題11

16

6/27

 異核二原子分子(HF, CO)

17

6/29(金)

 授業進度調整
 
【補講】 金曜3限・A5棟1階103室 

レポート課題12

18

7/04

 分子の形とVSEPRモデル

レポート課題13

19

7/11

 多原子分子の分子軌道(CO2

レポート課題14

20

7/18

 多原子分子の分子軌道(三ハロゲン化ホウ素 BX3

レポート課題15

21

8/01

 期末試験実施要領問題結果

 

 *  講義の進度に応じて若干変更される可能性があります。    [ back ]