January 5, 2024 |
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平面4配位型金属錯体 PtL3X の水溶液中における配位子置換反応(式1) の機構を調べる目的で、式1の反応速度が PtL3Xの濃度([PtL3X])およびYの濃度([Y])にどのように依存するのかを調べる実験を行う。以下の問いに答えよ。 |
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PtL3X + Y → PtL3Y + X |
(式1) | ||
問1 |
どのような条件の下でどのような実験を行うことにより、式1の反応速度が[PtL3X])および[Y]に どのように依存するのかに関する知見を得ることができるか。可能な限り具体的に記せ。 |
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問2 |
問1の実験を行った結果、式1の反応速度は、二つの項からなる式2で示されることが判明した。 この事実をふまえ、式1の反応がどのような機構で進行していると考えられるかを推定せよ。 |
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rate = k1[PtL3X] + k2[PtL3X][Y] |
(2) |
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備考 |
解離型機構および会合型機構で進行する有機化学反応に関しては、「有機立体化学」
(2年次前期)の 「ハロゲン化アルキルの反応(求核置換反応、脱離反応)」でもとりあげています。 化学反応の速度を追跡することにより、化学反応がどのように進行しているか(反応機構)に関する情報を いかに得るかについては、「物理化学1」(2年次前期)で詳しく学びま した。 また、注目している化学種の濃度の時間変化を追跡する際には、「分子構造解析1」(2年次後期)で学んだ 分析手法がしばしば活用されます。 これらの科目のテキストや講義ノート等の関連箇所を適宜参照して理解を深めて下さい。 |