科目名 |
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物理化学1 |
対象 |
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自然科学類・分子科学課程・2年次生 |
時間 |
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前期・火曜・1限 |
教室 |
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A5棟・1階・104講義室 |
単位数 |
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2単位 |
担当 |
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牧野泰士(A14棟・1階・107号室)(ymakino@c.s.osakafu-u.ac.jp) 岩本賢一(A14棟・1階・108号室)(iwamoto@c.s.osakafu-u.ac.jp) |
教科書 |
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(A) 姫野貞之・市村彰男「分析化学」第2版(化学同人) (B)
エンゲル・リード「物理化学」下 稲葉章訳(東京化学同人) |
授業目標 |
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前半:分析化学の基礎として、濃度、活量などの基礎概念や、溶液内反応を定量的に扱う方法を理解すること。酸塩基平衡、錯生成平衡などの化学反応の平衡解析を例として、化学量論と物質収支式、電荷収支式および化学平衡の取り扱いを身につけること。 後半:化学反応の時間依存性を理解すること。反応速度を定義し、反応速度定数を求める方法を身につけること。また、反応分子の衝突におけるミクロな過程も理解すること。 |
授業内容 |
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前半では、分析化学に関連する次の事項をとり扱います。 酸塩基平衡 錯生成平衡 後半では、反応速度論と気相反応のダイナミクスに関する次の事項をとり扱います。 反応速度の次数と速度式 複雑な反応の反応機構 反応速度の理論(気体運動論、衝突論) |
授業時間外の学習 |
: | 授 業内容の理解には予習と復習が不可欠です。シラバスには各回の授業内容に対応する教科書の該当ページを記載してあるので、予習として教科書の該当部分を読 んでおくこと。また、復習として授業で学んだ部分の教科書や資料・ノートなどを読み返して、内容をしっかり理解するよう努めること。 |
成績評価 |
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試験(75%)、各回の小テストおよびレポート(25%)により、牧野担当分(50点)、岩本担当分(50点)の合算で成績評価を行う。その際、授業目標の到達度で成績評価を行います。C(合格)となるためには、実施される授業内容に関連する基礎問題が解けることが必要である。 |
オフィスアワー |
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牧野:随時 岩本:随時 |
回 |
予定される内容 * |
担当 |
備考 |
第1回 |
溶液内化学平衡の基礎的概念 |
牧野 |
教科書(A) 第1,2章 を予習 |
第2回
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酸塩基平衡1:弱酸と弱塩基 |
牧野 |
教科書(A) 第3章 3.1〜3.3を予習 |
第3回
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酸塩基平衡2:塩の加水分解 |
牧野 |
教科書(A) 第3章 3.4を予習 |
第4回
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酸塩基平衡3:多塩基酸と多酸塩基、緩衝液 |
牧野 |
教科書(A) 第3章 3.5〜3.7を予習 |
第5回
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酸塩基平衡4:酸塩基滴定 |
牧野 |
教科書(A) 第3章 3.8を予習 |
第6回
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錯生成平衡1:錯生成定数 |
牧野 |
教科書(A) 第4章 4.1〜4.4を予習 |
第7回
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錯生成平衡2:キレート滴定 |
牧野 |
教科書(A) 第4章 4.5、4.6を予習 |
第8回
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総合演習 |
牧野 |
第1回〜第7回の内容を復習しておくこと |
第9回
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気体運動論、マクスウェル−ボルツマン分布 |
岩本 |
教科書(B)33章 33.1-33.4を予習 |
第10回
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気体の衝突、流出、平均自由行程 |
岩本 |
教科書(B)33章 33.5-33.7を予習 |
第11回
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反応速度論 |
岩本 |
教科書(B)35章35.1-35.6を予習 |
第12回
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逐次1次反応、可逆反応と平衡 |
岩本 |
教科書(B)35章 35.7-35.12を予習 |
第13回
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活性錯合体、拡散律速反応 |
岩本 |
教科書(B)35章 35.13-35.15を予習 |
第14回
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複雑な反応機構 |
岩本 |
教科書(B)36章 36.1-36.4を予習 |
第15回
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ラジカル連鎖反応 |
岩本 |
教科書(B)36章 36.5-36.6を予習 |
第16回 |
期末試験 |
岩本 |
第9回〜第15回の内容を復習しておくこと |
計算を行うので、関数電卓を必ず持参すること。スマートホンは不可。