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佐々木 智啓
大学院博士前期課程2008年3月修了
堀場エステック 勤務

私は分子科学科の前身である物質科学科に入学し、分子科学専攻の博士前期課程では物理化学を専攻していました。

私は大学時代に先生から 「先生を信じるな」 と教わりました。これを私なりに解釈すると 「先生を信頼しても良いが、先生の言うことを鵜呑みにしてはいけない」 ということだと思います。学生時代の研究や会社での実験では、誰も知らないことや予期しないことが起こります。それらを解決するために 「考える力」 が必要になってきます。

分子科学科では、化学を学ぶことを題材として 「考える力」 を養うトレーニングを積みます。3年までは講義や演習の授業により様々な化学の知識を身につけます。化学実験のメニューが豊富に用意されていることも特徴の一つです。4年生からは研究室配属になり、一人一人が独自の研究テーマにとりくむことを通して 「考える」 を実践します。私は、所属していた物理化学の研究室で、まだ誰も知らない新しい知見を得るために日々実験と結果の解析を行いました。研究で得られた成果は 「学会」 という学外の場で発表します。そこには、教育関係者だけでなく様々なメ -カ-の方も参加されており、自分の研究分野と近しい人と交流することで、視野を広める機会となりました。さらに、学術雑誌 (Chemical Physics Letters, Journal of Mass Spectrometry) に自分の研究論文を発表することもできました。分子科学科では、自分の意思さえあれば本当に色々な経験を積めると思います。今振り返ると、たいへん貴重な体験をさせて頂いたと思います。

学生生活は短かったです。悔いを残さないよう勉強も遊びも一生懸命やって下さい。

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佐々木さん