科目名

 

機能物質化学1

対象

 

自然科学類・分子科学課程・3年次生

時間

前期・金曜・2限

教室

A5棟・3階・302室

単位数

2単位

担当

藤原秀紀(A14棟・1階・102号室)(hfuji@c.s.osakafu-u.ac.jp

教科書

(A) 姫野貞之・市村彰男「分析化学」(第2版)(化学同人)

  

(B) マッカリー、サイモン「物理化学(下)」千原ら訳(東京化学同人)

参考書として

 電気化学

 ・バーロー「物理化学6版(上)」(東京化学同人)

 固体化学

 ・S. E. Dann著、田中勝久訳「固体化学の基礎」(化学同人)

 ・松林玄悦著「化学結合の基礎」三共出版

 伊与田正彦他著「マテリアルサイエンス有機化学」(東京化学同人)

 シュライバー「無機化学(上)(下)第4版」東京化学同人

授業目標

前半:電解質溶液の熱力学的な取り扱いにより、電解質溶液中でのイオンの振舞いや、沈殿平衡、電解質溶液の伝導率、酸化還元平衡、化学電池につい て理解できること。

 

後半:様々な結晶性固体の結晶構造や、分子間相互作用について学び、結晶構造を調べるための基礎的知識であるX 線構造解析の基礎を身につけること。

授業内容

本 講義では溶液や固体状態での物質の機能性について学ぶ。前半では、電解質溶液の熱力学的な議論により、電解質溶液中でのイオンの振舞い(活量、活量係数、 デバイーヒュッケル理論)や、沈殿平衡、酸化還元平衡、化学電池について学ぶ。後半では、分子性結晶やイオン結晶など様々な結晶性固体の結晶構造や結晶中 での分子間相互作用、結晶性固体の構造を調 べるための基礎的知識であるX線構造解析の基礎について講義する。 

成績評価

授業目標の達成度で成績評価を行う。C(合格)となるためには全ての項目で基本的な問題(教科書の例題レベル)が解けることが必要である(ただし、軽微な計算ミスは除く)。成績を評価する手段として、各回の小テストと試験を用いる。試験(75%)、小テストおよびレポート(25%)により評価する。

オフィスアワー

以下の時間帯を除いて、質問など随時受け付けています。
水曜1コマ(化学熱力学)、月〜水の午後(5月中、分子科学実験2担当)

 

 

予定される内容 *

備考

第1回

4/12

復習:溶液内化学平衡の基礎的概念

教科書第2章を予習

第2回

4/19

電解質の活量と活量係数、デバイーヒュッケル理論、沈殿平衡1

教科書 22.2

55.1を予習

第3回

4/26

沈殿平衡2

  補講を行う予定です。日時は追ってお知らせします。

教科書 55.25.3を予習

第4回

5/10

電池の起電力、標準電極電位

教科書 66.16.3を予習

第5回

5/17

化学電池1

教科書 66.46.6を予習

第6回

5/24

化学電池2

教科書 66.76.8を予習

第7回

5/31

電位-pH図、酸化還元滴定1

教科書 66.96.10を予習

第8回

6/7

電位-pH図、酸化還元滴定2

教科書 66.96.10を予習

第9回

6/14

電解質溶液の伝導率

配布プリント

第10回

6/21

様々な結晶、分子結晶中での相互作用

配布プリントを予習

第11回

6/28

最密充填構造、イオン結晶の構造

配布プリントを予習

第12回

7/12

結晶の構造:単位胞とミラー指数

配布プリント(マッカーリ・サイモン物理化学(下)第31章31.1、31.2)を予習

第13回

7/19

結晶の構造解析1X線の回折条件

配布プリント(マッカーリ・サイモン物理化学(下)第31章31.3、31.4)を予習

第14回

7/26

結晶の構造解析2:構造因子と消滅則

配布プリント(マッカーリ・サイモン物理化学(下)第31章31.4、31.5)を予習

第15回

8/2

結晶の構造解析3:様々な構造の消滅則

配布プリント(マッカーリ・サイモン物理化学(下)第31章31.5)を予習

8/6

期末試験 

持ち込み無し、関数電卓持参のこと。追試験は行いません。

 

 

   計算を行うので、関数電卓を必ず持参すること