科目名 化学実験

対象 自然科学類・1年次生(分子科学課程希望者)

時間 前期・月曜・4〜5限

教室 B3棟・4階・化学実験室、第1回目はB3棟・2階・201講義室

単位数 2単位

担当 小島(A13棟・4階・409室)岩本(A14棟・1階・108室)・ 牧野(A14棟・1階・107室)・酒巻(A14棟・1階・104室津留崎(A13棟・4階・415室)

授業の目的・到達目標 自然現象に対する関心を深め、化学的な思考力を高めることを目的として、10テーマの基礎的な化学実験を行う。実験結果から現象の本質を分子レベルで把握する力を育成する。

(達成目標)
・化学実験を安全に行うための基礎知識、化学物質の安全な取り扱いと廃棄方法、実験器具を適切に取り扱う技術を習得する。
・実験ノートを適切に記述し、論理的で説得力のある実験レポートを作成できるようになる。


授業内容 安 全指導や実験ノート・レポートの書き方、器具の取り扱いと洗浄・整頓、廃棄物の処理等の基礎事項を講義する。無機定性分析、吸着平衡、緩衝溶液、一次反応 速度の測定、溶液の電気伝導率の測定、酸化還元滴定、キレート滴定、有機化合物の基礎的な反応、アセトアニリドの合成、Dumasの蒸気密度法による分子 量測定、の10テーマの化学実験を行なう。実験ノートを適切に記述し、実験の原理と目的、方法、結果と考察等を適切に記述した実験レポートを作成して提出 する。

テキスト 「化学実験指導書」大阪府立大学高等教育推進機構

参考書 「第8版 実験を安全に行うために」(化学同人)
マッカーリ・サイモン 「物理化学」(東京化学同人)
ボルハルト・ショアー 「現代有機化学」(化学同人)
シュライバー・アトキンス 「無機化学」(東京化学同人)

成績評価
授 業目標(達成目標)の到達度で成績評価を行う。合格(C以上)となるためには、実験内容(目的・理論・方法)を十分に理解して実験を安全に遂行することお よび実験ノートを正確に記入してレポートを作成・提出することが求められます。成績評価は、実験操作や実験ノートの記入などの受講状況の評価(30%)お よびレポートの評価(70%)で行います。

注意 本科目を受講するにあたっては、下記の3点を順守すること。
(1)第1回目はB3棟201教室に集合すること。
(2)学生教育研究災害障害保険、大学生協の学生総合共済のいずれかに、実技(第3回目)を始める前に加入すること。
(3)実験室内では白衣と保護メガネ、名札を必ず着用すること。


オフィスアワー 随時


・実施スケジュール


予定される内容
準備学習
第1回
ガイダンスと安全指導、実験ノートとレポートの書き方、器具の取り扱い
「化学実験指導書」を購入し、読んでおく。
第2回
分析・物理化学分野の実験テーマの講義(分野とテーマの順番は、班によって異なる)
前半の各実験テーマについて、「化学実験指導書」で予習をしておく。
第3回
無機定性分析
次回の実験の目的、概要、必要な器具・試薬、実験操作について準備学習し、実験ノートに必要な事項を記入しておく。
第4回
吸着平衡
実験ノートを基にしてレポートを作成する。また、次回の実験の目的、概要、必要な器具・試薬、実験操作について準備学習し、実験ノートに必要な事項を記入しておく。
第5回
緩衝溶液
実験ノートを基にしてレポートを作成する。また、次回の実験の目的、概要、必要な器具・試薬、実験操作について準備学習し、実験ノートに必要な事項を記入しておく。
第6回
一次反応速度の測定
実験ノートを基にしてレポートを作成する。また、次回の実験の目的、概要、必要な器具・試薬、実験操作について準備学習し、実験ノートに必要な事項を記入しておく。
第7回
溶液の電気伝導率の測定
実験ノートを基にしてレポートを作成する。また、次回の実験の目的、概要、必要な器具・試薬、実験操作について準備学習し、実験ノートに必要な事項を記入しておく。
第8回
有機・無機化学分野の実験テーマの講義(分野とテーマの順番は、班によって異なる)
実験ノートを基にしてレポートを作成する。また、後半の各実験テーマについて、「化学実験指導書」で予習をしておく。
第9回
酸化還元滴定
次回の実験の目的、概要、必要な器具・試薬、実験操作について準備学習し、実験ノートに必要な事項を記入しておく。
第10回
キレート滴定
実験ノートを基にしてレポートを作成する。また、次回の実験の目的、概要、必要な器具・試薬、実験操作について準備学習し、実験ノートに必要な事項を記入しておく。
第11回
有機化合物の基礎的な反応
実験ノートを基にしてレポートを作成する。また、次回の実験の目的、概要、必要な器具・試薬、実験操作について準備学習し、実験ノートに必要な事項を記入しておく。
第12回
アセトアニリドの合成
実験ノートを基にしてレポートを作成する。また、次回の実験の目的、概要、必要な器具・試薬、実験操作について準備学習し、実験ノートに必要な事項を記入しておく。
第13回
Dumasの蒸気密度法による分子量測定
実験ノートを基にしてレポートを作成する。また、次回の実験の目的、概要、必要な器具・試薬、実験操作について準備学習し、実験ノートに必要な事項を記入しておく。
第14回
分析・物理化学分野の実験結果の考察
実験ノートを基にしてレポートを作成する。
第15回
有機・無機化学分野の実験結果の考察
再提出を指示されたレポートについて、修正を加える。