科目名

励起分子特論

 

対象

分子科学専攻・博士前期課程

 

時間

前期・火曜・2限

 

教室

A2棟・2階・221講義室

 

単位数

2単位 

 

担当

早川滋雄 (A2棟1階・2105E室 )

 

授業内容

励起分子反応を理解するために、反応物と生成物の構造や電子状態についての理解が必要です。本講義では、まず、イオン分子の構造や電子状態について概説し、粒子の構造や電子状態が化学反応においてどのような寄与をするかを解説します。以上の理解を基盤として、励起分子反応を詳細に観測するための一つの方法として原子分子の反応を衝突論から論じます。内容の理解を深める目的で、レポートを課します。  

テキスト

 

適宜プリントを配布します。

参考書

 

近藤 保編「大学院講義物理化学」(東京化学同人)
妹尾 学、他編「大学院物理化学「中」(講談社サイエンティフィク)
Schatz & Ratner 著「大学院講義反応量子化学」(化学同人)

Berry, Rice, & Ross "Physical Chemistry" Wiley
金子洋三郎著 「化学のための原子衝突入門」培風館

 

成績評価

期末試験およびレポートにより行います。


・実施スケジュール
 

予定される内容 *

第1回  復習テストとその解説
第2回  電子の状態
第3回 多電子原子の状態
第4回  二原子分子の状態−1
第5回  二原子分子の状態−2
第6回  多原子分子の状態
第7回  衝突論の基礎
第8回  衝突断面積
第9回  実験室系と重心系
第10回  Franck-Condon 遷移
第11回  Masseyの判別条件
第12回  内部エネルギー分布
第13回  反応ダイナミックスー1
第14回  反応ダイナミックスー2
第15回  期末試験

 *  講義の進度に応じて若干変更される可能性があります。