大阪府立大学理学部 サマープログラム 2007


 

期日 8/7(火)

会場 大阪府立大学 学術情報センター・1階・視聴覚教室
(→ 交通アクセスキャンパスマップ
対象 主として高等学校で化学の授業を担当されておられる先生方
(生徒さんのご同伴を歓迎します)
内容 前半では、ご参加の先生方の授業を受講されている生徒のみなさんの「化学」に対する興味を高める一助としてご活用いただけるようなホットな話題をとりあげ、分子科学科の教員がそれらの背景や注目されている点、将来予想される展開などについてわかりやすくご紹介します。
後半では、化学のフロンティアを切り拓く現場である研究室に足をふみ入れ、分子科学専攻の大学院生らが行なっている実験や各種実験設備などを間近にご覧いただきます。ご担当の生徒のみなさんに対して、「大学の研究室では、こんなふうに研究実験を行っている」という具体的なお話しをされる題材としてご利用いただければと存じます。
 
参加申込
お問い合わせ
参加のお申し込み、お問い合わせは下記までお願いいたします。参加費は無料です。
  → 澤岡秀夫 (メール, sawaoka@ao.osakafu-u.ac.jp; Phone,  072-254-9118;  Fax,  072-254-9902) 
備考 (1) 各回とも、 11:30 開場です。
(2) リカレントセミナーは情報数理、物理、化学、生物の各分野から毎年2分野を選んで実施します。
    平成19年度は「コンピュータの新しい可能性」と「フロンティア化学への招待」の2コースをご用意しました。
(3) 8/9(木)、10(金)にはオープンキャンパスを実施します。こちらにもぜひご参加下さい。

プログラム

13:00 〜 13:40 世の中にない薬を創る」   豊田 真弘 分子科学科・教授)

これまで不可能と言われていたことを可能にできる薬を創りだすことは、われわれ人類の長年の夢でした。例えば、頭のよくなる薬や花粉症が治る薬、さらに不老長寿の薬ができれば私たちの生き方も変わってきます。このように私たちの夢を現実にしてくれる薬の設計と作り方をみなさんと一緒に考えてみます。
 
13:50 〜 14:30 物理化学研究からの生体分子へのアプローチ」      早川 滋雄 (分子科学科・准教授)

物理化学は分子の微視的巨視的挙動を扱う基礎的な分野です。近年の物理化学の発展は、生物学や自然科学の多くの分野に大きな影響を与えています。その一例として、2002年のノーベル化学賞を受賞した、質量分析法における生体高分子のイオン化法があります。質量分析法は、極微量の分析ができるため、生体試料の分析に必須の方法となっています。質量分析法を用いた中性種の分析という物理化学の研究が、生体関連化合物の分析等にどのように寄与しうるかについてお話しをしたいと思っています。
 
14:40 〜 15:20 環境にやさしい有機合成による21世紀のものづくりとは」   柳 日馨 分子科学科・教授)

天然の有機分子は炭素を中心に複数の原子を組み合わせた自然のアートによる建造物といえます。この分子の「形」がさまざまな「機能」を持つことにつながっています。一方、人間はいまではみずからが作り出した自然にはない「形」の分子、すなわち人工の分子をたくさん持つようになり、日々の生活に用いるようになりました。人工分子としての「機能」を発揮した医薬品は多くの人々の生命を守り、同じく合成繊維は安価な衣服をたくさんの人に供給する大きな力となっています。 その人工分子をデザインし、その構築を行うアートが有機合成です。ここでは、現存するさまざまな分子の「形」と「機能」をながめ、そして、それにかかわる人間達の「アート」への21世紀にふさわしい取り組みについて紹介します。
15:30 〜 16:30 研究室探訪

化学のフロンティアを切り拓く現場である研究室に足をふみ入れ、分子科学専攻の大学院生らが行なっている実験や各種実験設備などを間近にご覧いただきます。ご担当の生徒のみなさんに対して、「大学の研究室では、こんなふうに研究実験を行っている」という具体的なお話しをされる題材としてご利用いただければと存じます。
リンク リカレントセミナー 〜 コンピューターの新しい可能性 〜

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