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前谷 臣治
大学院博士後期課程2013年3月修了
ダイセル 勤務

 私は、2004年に分子科学課程の前身である総合科学部・物質科学科に入学しました。物質科学科では自然科学類と同様に、二回生の時に物理か化学のどちらを専攻するか決定するシステムがとられていました。私は大学での講義や実験を通して化学に興味を持ち、化学を専攻することに決めました。卒業後は、そのまま理学系研究科分子科学専攻博士前期課程、さらに後期課程へと進学し、2013年3月に博士号を取得しました。現在は化学メーカーに 研究職として就職し、日々研究にとりくんでいます。

 大学では4年次以降、学生は研究室に所属し、日々研究にとりくみます(*)。私は、これまで誰も発見していない新しい反応を開発する研究を行ないました。その過程を通して、予想外の結果が得られた時に「なぜそうなるのか」を考えて検証する、これが研究の面白さだと実感しています。研究の成果は、論文にまとめて英文の学術雑誌に発表しました。さらに上海とハワイで開催された国際学会で研究発表を行う機会にも恵まれました。海外の研究者と直接議論することは自分にとって大きな刺激となり、その後の研究生活に活かすことができました。

 大学生はいろんなことにチャレンジすることも、自分の好きなことに情熱をかけることも可能です。大切なのは自分で納得し、自分の意思をもって選ぶことだと思います。化学に興味あるみなさん、分子科学課程で化学に情熱をかけてみませんか!

(*) 現行の分子科学課程では3年次後期から研究室に所属します。

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前谷さん