June 1, 2020 |
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無機化学3・レポート課題9 (提出期限・6/03 (水) : 提出先・A13棟1階レポートボックス) |
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金属周りの電子数の数え方には大別して2種類のやり方が知られている。いずれのやり方でも最終結果は必然的に同じになる。 中性配位子法(Covalent Model) → ハウスクロフトの教科書ではこちらを採用している。 ・ すべての配位子を中性であるとみなす考え方。 ・ ある配位子が2電子供与体である場合(CO、PR3など)にはL型、1電子供与体のラジカルである場合 (H、アルキル基、アリール基、アリル基、アルケニル基、アリキニル基、ハロゲン等)にはX型と定義する。 ・ 金属中心の最外殻d電子数とL型およびX型配位子から供与される電子数の合計を考える。 電子対供与体法(Ionic Model) → 有機遷移金属錯体を活用した触媒反応の反応機構を考える際によく用いられる。 ・ すべての配位子を電子対を供与するものとみなす考え方。 ・ 中性配位子法におけるL型配位子については、電子対供与体法でも取り扱いは同じ。 ・ 中性配位子法においては中性の1電子供与体と考えるX型配位子は、電子対供与体法においては アニオン性の2電子供与体とみなすことになる。 次に示す (a) 〜 (l) の各々について、以下の問いに答えよ。 問1 中性配位子法に基づき、 問2 電子対供与体法 |
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(1) | 中心金属の有している電子のうち、閉殻電子の外側の電子数 | ||||
(2) | 配位子から供与される電子数 | ||||
(3) | (1)
と (2) とを合計すると何電子になるか。 |
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【備考】 |
中心金属の「形式酸化数
(価数)」という概念は、多種多様な金属錯体の構造や性質を理解するうえで有用ですが、活用するにあたっては注意が必要です(→
講義ノート参照)。 有機金属錯体の示す典型的な化学反応性の例である「酸化的付加」や「還元的脱離」の 「酸化的」、「還元的」 というのは、中心金属の形式酸化数 (価数)の増減に対応しています。 |