June 15, 2020


  無機化学3・レポート課題11   
(提出期限・6/17(水) : 提出先・A13棟1階レポートボックス)
 

以下に示す Ir 錯体(A)と H2 および CH3I とは穏和な条件下で容易に反応することが知られている。
 

(1) Aについて、中性配位子法と電子対供与体法とにより、以下の (a) 〜 (c) を求めよ。

  (a)
 中心金属の最外殻d 電子数
  (b)  配位子から供給される電子数
  (c)  (a) と (b) との和
 
(2)  B および C について、(1) と同様に 中性配位子法と電子対供与体法とにより (a) 〜 (c) を求めよ。

 

【備考】 化学反応がどのように起こっているのかを直接観測することはきわめて困難ですが、その実像に迫ることにより、現象の理解を深めるばかりでなく、新たな化学反応の設計も可能となります。ミクロの世界で繰り広げられるダイナミックなドラマである「化学反応」の機構に関する知見を得るために、どのようなことが行なわれているのでしょうか?

(→ 無機化学2有機化学1有機立体化学有機生物化学物理化学
 

なお、本課題でとりあげた「低原子価金属錯体と有機ハロゲン化物との反応」に深く関連する項目として、ボルハルト・ショアー「有機化学」6章(ハロ アルカンの性質と反応:二分子求核置換反応)を参照して下さい。有機分子同士の反応と金属錯体と有機分子との反応を比較して、どのような類似点や相違点がみられるのかをまとめてみましょう。また、なぜ似て (または異なって) いるのかを考えてみましょう。