November 8, 2017


無機化学2・レポート課題7   (提出期限・11/10(金):提出先・A13棟1階・レポートボックス)
   


第1遷移系列の遷移金属に関する以下の問いに答えよ。

孤立した状態での上記遷移金属イオンの 3d 軌道は5重に縮退しているが、 分子やイオンなどが配位することによりこの縮退は(一部)解ける。
 
次の4種類の金属錯体における d 軌道の分裂の様子を定性的に図示し、 それぞれの軌道を帰属せよ。
  
(1)
(2)

(3)
(4)
6配位8面体型錯体
正方に歪んだ6配位8面体型錯体
  (→ 6個の配位子のうち、z軸上の2個が、残りの4個よりもやや中心金属から遠ざかった構造)
平面4配位型錯体
4面体型錯体
 
備考 中心金属と配位子との結合的相互作用を、両者のオービタル同士の重なり合いの観点からとらえる分子軌道の考え方と、静電反発に基づいてとり扱う結晶場の考え方を比較してみましょう。

結晶場の考え方の便利な点と問題点とが見えてくるはず・・・