December 27, 2017 |
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平面4配位型金属錯体 PtL3X の水溶液中における配位子置換反応(式1) の機構を調べる目的で、式1の反応速度に関する詳細な実験を行った。その結果、式1の反応速度は、二つの項からなる式2で示されることが判明した。以下の問いに答えよ。 |
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PtL3X + Y → PtL3Y + X |
(1) | ||
rate = k1[PtL3X] + k2[PtL3X][Y] |
(2) | ||
(1) |
上記の事実をふまえ、式1の反応がどのような機構で進行していると考えられるかを推定せよ。 |
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(2) | 上記の事実以外に、どのような点に関してどのような知見が得られれば、式1の反応が(1)で推定した機構で進行していることをより確かにできると考えられるかを記せ。 |
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(3) | (2)で記した知見を得るためには、何に注目してどのような実験を行えばよいと考えられるかを提案せよ。 |
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備考 |
解離型機構および会合型機構で進行する有機化学反応に関しては、「有機立体化学」
(2年次前期)の「ハロゲン化アルキルの反応(求核置換反応、脱離反応)」でもとりあげています。 化学反応の速度を追跡することにより、化学反応がどのように進行しているか(反応機構)に関する情報をいかに得るかについては、「物理化学1」(2年次前期)で詳しく学びます。 これらの科目のテキストや講義ノート等の関連箇所を適宜参照して理解を深めて下さい。 |