October 19, 2016 |
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中心金属のオービタル (nd, (n+1)s, (n+1)p) と配位子のオービタルとが σ 型の重なりのみを形成する場合の、平面四配位型錯体 ML4 の金属錯体の定性的な MO エネルギー準位図を示せ。 考え方の筋道を明快に示すよう、特に留意すること。 |
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備考 |
授業の際にコメントしたとおり、これまでの講義の流れとこれからの展開をふまえ、教科書に記載されている内容を教科書とはやや異なる順番でとりあげていきます。 遷移金属錯体の金属―配位子結合生成、分子構造、化学反応性、外場との相互作用現象などを理解するうえでのポイントである「d 電子」に注目します。 遷移金属錯体の示す多様な構造や性質(観測された実験事実)が、 「孤立した遷移金属原子中の最外殻d オービタルを占有していた電子のエネルギーや空間的な分布の様子が、配位子との結合を形成して金属錯体分子となることでどのように変化しているか」 という視点から現象をとらえることにより、どのように理解することができるのかを体感して下さい。 |