July 12, 2017


  
無機化学1・レポート課題14  
(提出期限・7/14 (金) : 提出先・A13棟1階・レポートボックス)
 

以下の2種類の分子の構造を調べたところ、いずれの分子においても、同一分子内に存在する同じ種類の元素の組み合わせからなる結合であるにもかかわらず、明らかに性質の異なる2種類の化学結合が存在することが判明した。それらはどのような オービタル同士のどのようなの重なり合いの結果生成していると考えられるか。定性的な分子オービタルの エネルギー準位図と基底状態における電子配置および原子軌道の重なり合いの様子を テキストの例に倣って模式的に示せ。次いでそれらを基に、観測された実験事実(結合距離や結合角の差)がどのように理解できるのかを記せ。

なお、解答にあたっては、「考えの筋道」 (どのような思考過程を経て結論に至ったのか) を明確に記すよう特に留意せよ。


 

備考 分子の構造・性質と、その分子がどのようなオービタル同士のどのような相互作用により形成されているかとは密接に関わっています。分子たちの示す多様な構造や性質を単に丸暗記するのではなく、

なぜこの分子はこのような構造をしており、このような性質を示すのだろうか

→ 

観測された実験事実は一体どのように理解することができるのか
自然についてどのような情報を私たちに語っているのか
を考えてみていただきたいと思います。

本レポート課題は「化学1」(多原子分子の結合と構造)の復習を兼ねています。本科目のテキストや講義ノートに加え、上記科目のテキストや講義ノート等も適宜参照して理解を深めて下さい。
 
ホウ素の化学については、テキスト12章をあわせて参照して下さい。 なお、ボランの化学反応性については、「有機化学1」(アルケンの反応:ヒドロホウ素化)でも 詳しく学びます。