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小椋 慎一郎
大学院博士前期課程2005年3月修了
日本山村硝子株式会社ニューガラスカンパニー 勤務
◆◆ 会社での近況 ◆◆
私は学生時代、 大阪府立大学大学院・理学系研究科・松坂研究室に所属し、有機金属化学を専攻していました。博士前期課程修了後はガラスメーカーに就職し、「ニューガラス」に関連した部署に配属され、現在は各種試作及び一部の開発業務を担当しています。ニューガラスとは、ガラスの持つ優れた特性を究極まで高めた機能性ガラスと理解してもらえば良いと思います。皆さんの身の回りでも、携帯電話やPC内の 電子部品、薄型テレビの構成部材等に使用されています。学生時代の専攻とは一見すると大きく異なる分野での仕事ですが、分子レベルからモノを創るという点 では共通していると最近では感じています。今後も自分のかかわった製品をより多く世の中に送り出すことをめざして努力しようと考えています。
◆◆ 後輩へのアドバイス ◆◆
多くの企業では、問題解決の手法として「PDCAサイクル」を意識した取組みを行なうと思います。私は就職後の研修で初めてこの言葉を知ったのですが、簡単に紹介したいと思います。問題解決を図る為に、まず計画 (Plan) を立てて実行 (Do) し、その結果を検証 (Check) した後に次の手を打つ (Action)。このサイクルを早く確実に行なう事で、素早い問題解決を図ろうというものです。私にとって、この言葉自体は初耳であっても、手法そのものは決して特別なものではありませんでした。なぜなら、学部4年次の卒業研究や大学院での研究は まさにこの手順で行なわれていたからです。研究室では、研究実験を進めていく過程で、自己の課題に対してどのようにとりくむかに関する濃密なトレーニング を積みます。その結果、皆さんが社会へと出る際には、PDCAの考え方や手法は自然と備わっているはずです。このように、学生時代の研究活動からは、専門 知識だけではなく、卒業後に社会で必要とされるさまざまな事柄 (物事に対する考え方、とりくみ方など) も得られるのではないでしょうか。多くの事を学生時代に学び、吸収されることを期待しています。

 

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小椋さん(職場にて)